せっかちエピソード #4|理央ちゃん雑魚堕ち二面生活 ― ドミネーションリバース ―

本作は「秘密/関係の逆転/支配と管理/裏切りに近い感情」を扱うフィクションです。刺激の強いテーマが苦手な方は閲覧をお控えください。


理央は、ひとつの“卒業”を迎えようとしていた。

せっかちサロンの個室。静かな空調の音と、紙をめくる音だけが、妙にくっきり聞こえる。

「今のおちんぽを点数にすると、何点くらいだと思いますか?」

先生の声は、責める気配が一切ない。理央は少し息を吸って答えた。

「……七十点、くらいです」

口に出すと、その数字がやけに現実味を帯びる。完璧じゃない。けれど、前よりはずっとマシ。その“中途半端な自信”が、理央を支えていた。先生は柔らかく笑い、こう言った。

「大事なのは“選べること”。もしまた制御できないスイッチが出てきたら、ひとりで抱えこまないで。卒業しても、サロンはいつでも開いています」

理央は頷いた。美波の前では、ちゃんと“頼れる彼氏”でいられる。そう信じたかった。

彼氏の顔、理央ちゃんの顔

日常は穏やかだった。仕事帰りに会って、笑って、未来の話をする。美波は照れながら、最近の理央の変化を褒めた。

理央はサロンのことを「自己改善セミナー」とだけ伝えている。本当の名前を言うのが怖かった。秘密が露見した瞬間に、全部が終わってしまいそうで。

でも、美波は鋭い。スマホを見ている理央の表情の“別人みたいな真剣さ”に気づいていた。

「隠されたままなのは、ちょっと寂しい」

その一言が胸に刺さったのに、理央は笑って誤魔化した。守りたいのは、美波との関係。――同時に、もうひとりの自分も。

「もう俺に弱点はない、誰が雑魚マゾだ?真理の扉を開いたと思って いた。

 ──しかしこのあと、自分がドミネーションされる側に戻されるなんて、想像もしていなかった。」

試着室で見抜かれた“男”

美波にバレる少し前。理央は“理央ちゃん”として、アパレルショップへ向かった。

鏡の中で、ウィッグを整え、肌の質感を塗り替える。街を歩けば、視線が刺さる。それがどこか、くすぐったい。

店員の綾乃は、丁寧で明るい。けれど距離の詰め方が、やけに上手かった。

「ねぇ、“お嬢さん”。」

試着室のカーテン越し、声の温度が落ちる。

「その喉のラインと、肩幅。……女の子じゃ、ないですよね。“お兄さん”。」

心臓が跳ねて、そのまま落ちていく。バレた。頭の中で、その言葉だけが反響する。

綾乃は言った。「他のお客様にはバレてません。安心してください」――優しさの形をした檻みたいに。

理央は抗えなかった。断る言葉も、逃げる足も、うまく機能しない。

「ダメじゃない、試着中の服、汚したら… ここ、分かる?お嬢さんのガマン汁…?
お腹のところ、いっぱい滲んでますよ?
しかも、試着室でオホ声と精子、お漏らししちゃうなんて変態な雑魚マゾお嬢さんですね♡」

会計のとき、綾乃はにこやかに名前を聞き、住所の“生活圏”を拾い、さらにロック画面の写真から美波の存在まで嗅ぎ取った。

店を出た理央の背中に、綾乃の小さな独り言が刺さる。

「“雑魚になる側”と“ドミネーションする側”。かき混ぜてあげたら面白くなりそう♡」

DM:美波が“仲間外れ”だった夜

その夜、美波のスマホに見知らぬDMが届く。アイコンは、LACHE closet 駅前店のロゴ。

「突然すみません。今日ご来店されていた方のことで…この写真の方、あなたの“彼氏さん”ですよね?」

美波は息を呑む。写真の輪郭は、確かに理央だった。送信元にはこう書かれている。

「LACHE closet 駅前店 / スタッフ 綾乃」

怒りと寂しさが、同じ速度で湧き上がる。「女装そのものは責めない」――でも、“私だけ知らなかった”のが許せない。

美波は綾乃と会う。綾乃は悪びれもせず、自分が見たいものを言語化した。

“完璧な彼氏”が崩れ、雑魚になる側と支配する側が入れ替わる瞬間。それを、本命の彼女ごと巻き込んで眺めたい――。

美波は理解する。これは「許す・許さない」ではない。“握る側”に回るかどうかだ。

対峙:理央くんは休み、理央ちゃんが出る

理央の部屋。美波は冷えた声で、写真を差し出す。理央は、言い訳より先に沈黙してしまう。

「隠してた理由を、順番に説明して」

理央はしどろもどろに吐き出す。嫌われたくなかった。終わるのが怖かった。けれど美波は、事実を切り分けた。

「“私だけ仲間外れ”にした事実は、変わらないよ」

そして美波は言う。

「今日から“理央くん”は一旦お休み。ここにいるのは、私と綾乃さん専用の“理央ちゃん”」

理央は抵抗する。だが、抵抗するほど、自分の足元が崩れていく。

「理央ちゃん♡可愛いお洋服着て、女の子に見られただけでおちんちんが大きくなっちゃって、
女の子でいられなくなってるよ? 女の子はね、こんなの付いてないんだよ?
ほらほら、おパンツからはみ出しちゃって。 恥ずかしいね〜。
あらあら、先っぽから何か溢れてくるねぇ。
可愛いお洋服が汚れちゃうじゃないですか〜?」

理央の胸に残ったのは、悔しさと、認めたくない安堵だった。

「知らない女の前だけで落ちるより、私の前で落ちてくれた方が、まだマシ」

その言い方は残酷なのに、理央には救いみたいに聞こえてしまった。

三人の夜:契約

インターホンが鳴る。入ってきたのは綾乃だった。美波が呼んだのだ。

「ここまでかき回した張本人にも、ちゃんと立ち会ってもらわないと」

理央は逃げられない。美波は関係を言い直す。

「外では“彼氏の理央くん”。でも女の子みたいな格好をしてるときは、私と綾乃さんの“理央ちゃん”」

美波は理央の表情を見抜く。“従うしかないのに、ちょっと期待してる顔”。

理央は否定したいのに、否定できない。

そして二人は、ひとつの提案を差し出す。

「切り替えは全部、私と綾乃さんが決める。――選べないなら、預ければいい」

理央は、短い沈黙のあとで呟く。

「……預ける……」

胸の奥で、何かがコトリと落ちる音がした。男としての自信が崩れていく音。代わりに、別の形の“安定”が差し込んでくる。

綾乃は満足そうに手を叩く。「契約成立」――まるで、最初からこの結末が用意されていたみたいに。

「美波〜、これホントに壊れちゃったんじゃない?
ピクピク痙攣しちゃって(笑) ちょっとは手加減しないと使えなくなっちゃうよ。」

「大丈夫ですよぉ!気持ちよさそうにイッてたじゃないですか!?
ちゃんとドミネーションしてあげないと理解らせられないですよ! 理央ちゃん?大丈夫だよねぇ?」

エピローグ:卒業じゃなく、選び直し

せっかちを完全に卒業するのではない。理央は、二人に管理される男の娘として生きる道を選ぶ。

それは敗北ではなく、“自分のスイッチを預ける”という選択だった。


用語メモ

  • LACHE closet:作中に出てくるブランド
  • せっかちサロン:早漏を改善する特別なサロン
  • ドミネーション:支配・征服、それらの欲求
  • せっかち:主に「早漏」を指す

登場人物

  • 理央:せっかちを克服したと思っていたが女装した時にだけクセが出てしまう本作の主人公
  • 美波:理央の同僚であり恋人でもある
  • 綾乃:アパレル店員、秘密を見抜く目を持ちドミネーションする力を持っている

この物語は、早く反応してしまう殿方向けのフィクションストーリーです。実在の人物・団体とは関係ありません。


理央さんのように、”せっかち”が原因で追い詰められてしまう殿方は少なくありません。ただ少し、他の人より感度が良すぎるだけなのに…。

せっかちサロンでは、早く高ぶってしまうクセの整理、呼吸・力の抜き方・意識の置き方の練習、挑発に押し流されない、やさしい境界線の引き方を、サディスティックに見抜きつつも、ちゃんとやさしく整えていきます。

  • 「理央さんみたいに、弄ばれるだけじゃない自分になりたい」
  • ドミネーションおちんぽになってリベンジしてやりたい」
  • 「射精しやすい自覚があって、人知れず焦っている」

せっかちサロン提唱『ドミネーションおちんぽ』とは?

そう思った殿方は、よかったらせっかちサロンのご紹介ページからカウンセリング内容を覗いてみてくださいね。あなたの“せっかち悲劇”も、支配されるだけの弱点から、上手にコントロールできる敏感さへと少しずつ変えていけますから、ご安心ください。

西園寺すみれ

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