医療機器メーカーに勤務するタクミさんは“せっかち”という弱点があります。営業部のエースで周囲からの信頼も厚い。
そんなタクミさんに災いが巻き起こります。
このエピソードは仕事も、⾃尊⼼も、静かに崩れていった男の物語。そして“崩壊”を最初から仕組んでいた、ふたりの⼥の物語でもある。
この物語は、早く反応してしまう殿方向けのフィクションストーリーです。実在の人物・団体とは関係ありません。
テスト 〜⽢い距離と、最初の「実験」〜

同僚の沙織と、少し仲良くなってきたのは、ここ最近のことだった。
よく気がついて、仕事でもフォローしてくれて、
⾃然と、仕事の愚痴や、ちょっとした本⾳も話すようになっていた。
幹事
「じゃ、今⽇はこのへんで! お疲れ〜!」
「おつかれ〜」
店を出ると、夜⾵がひやりと頬を撫でる。
頭の中のアルコールが、少しだけ薄れていく。
沙織
「タクミさん、駅こっちですよね?よかったら、⼀緒に帰ってもいいですか?」
T
「もちろん。ちょうどそっちです。」
⼆⼈で歩き出した夜道は、さっきまでの喧騒が嘘みたいに静かだった。
沙織
「今⽇も、タクミさんいじられてましたね〜。“エース様は飲み⽅も派⼿だな”って。」
T
「まぁ、飲み会くらいしか取り柄ないですから。」
沙織
「そんなことないですよ?ちゃんと結果出してますし。……でも。」
(⾜⾳がぴたっと⽌まる)
T
「どうかしました?」
沙織
「タクミさん、歩くの、ちょっと早いですぅ。
ヒールだとついていくの⼤変なんですよ〜。」
T
「あ、ごめん。気づかなかった。」
沙織
「ね、少しだけ…掴まってもいいですか?」
そう⾔ったかと思うと…
返事を待つ前に、
沙織の腕が、僕の腕にするりと絡んだ。
T
「ちょ、沙織さん?」
沙織
「⼤丈夫ですよ〜? 同僚ですし。
転んだら困りますからね、“トップセールス”さんに何かあったら。」
距離が、近い。
ほのかにシャンプーの匂いがして、意識がそちらに引っ張られていく。
沙織
「……あ、今ちょっと緊張しました?」
T
「してないですよ。」
沙織
「ふふ。
さっきまであんなに威勢よく飲んでたのに、
距離近づけただけで、息の仕⽅変わりました。」
見透かしたような沙織の言葉…
沙織
「タクミさん、もしかして、
“こういうの”あんまり慣れてないタイプですか?」
T
「……そんなことは。」
沙織
「そうかなぁ。
さっきから、⼿、ちょっと固くなってますよ?」
指先が、腕越しに軽くトントンと触れる。
ただそれだけで、妙に意識してしまう。
沙織
「ね、タクミさん。
噂…聞いてます?」
T
「噂……?」
沙織
「うん。“すぐ終わっちゃう、せっかちみたい”って、
⼥の⼦たちがコソコソ話してるやつ。」
⼼臓が、どくりと跳ねる。
T
「……誰から、そんなこと。」
沙織
「さぁ?でも、噂って“ゼロから”は⽣まれないですよね。
だいたい、“ちょっとだけ本当のこと”が混ざってる。」
街灯の下で、沙織の瞳が夜の光を反射する。
⼀瞬だけ、その⾊が冷たく⾒えた。
沙織
「ねえ、タクミさん。
その噂、“まったくの嘘”ですか?」
T
「…………。」
答えられない沈黙を、
沙織はじっと⾒つめていた。
沙織
「……そっか。」
沙織
「安⼼してくださいね。
私、タクミさんのこと“⾺⿅にしたくて”聞いてるわけじゃないです。」
T
「じゃあ、どうして。」
沙織
「ただ…… “どれくらい本気で困ってるのか”知りたかっただけです。
この後ってお時間あります?私がどのくらい“せっかち”なのか確かめてあげますよ?」
タクミの⿎動は⾼鳴り、そして…下半⾝は膨張した。
T
「ぼ、僕にもプライドがある。それほど⾔うならキミのことをドミネーションしてあげる
よ。」
沙織
「へぇ…… それは楽しみです。確かめるだけのつもりでしたけど
今夜はタクミさんと私の勝負ってことになりますね?
じゃあ、私が勝ったらタクミさんの彼⼥にしてもらいますから、そのつもりで♡」
そう⾔いながら、⼆⼈はネオン光る建物に吸い込まれていく

沙織
「ねぇ、少し指で触っただけだよ?動けなくなっちゃって可愛い♡
乳⾸舐めながらガマン汁でベトベトになったオチンポを
同時に責めたらどうなっちゃうのかなぁ!?」
T(怯えながら)
「そ、それは…ヤメてくれぇ… オォぉオォぉぉ♡」
沙織
「まだ握ってもいないのに期待しすぎじゃないですかぁ?
指で撫でてるだけですよ?まぁ乳⾸は?いっぱい舐めてますけど(笑)
期待しすぎて涎ダラダラの雑⿂ちんぽ、握ってほしいですか?
シコシコされながら、⼨⽌めされて、もっとイジメられたいですか??
沙織との勝負でしたよね?このままじゃ負けちゃいますよ??
さっきは、沙織のことドミネーションしてやるって⾔ってたのに…。
もっと反撃してくださいよぉ!男のプライド、⾒せてくださいよ♡
もしかして、沙織のこと彼⼥にするつもりでワザと負けようとしてくれてます?
優しい〜!沙織、優しい⼈、⼤好きです!!
では、遠慮なく男のプライドをへし折ってあげますね♡」
T(モノローグ)
「だ、ダメだ。勝てない。せっかちを誤魔化しながら勢いで押し倒そうと思っていたのに
沙織がこんなにテクニシャンだったなんて。このままじゃ敗北射精してしまう。」
T
「あっ♡おっ♡、それダメ、イクイクッ♡出るっ!出ちゃうぅぅう!!
⽌めて!あっ、出た♡ダメ、⽌めないで絞ってくださいぃぃ!!
えっ、なんで!?どうして?!途中で⽌めちゃうの??
ヤダヤダ、もっとシコシコしてぇ(涙)」
沙織
「あーぁ、沙織が触り始めて 1 分も経ってないのに出ちゃった。
最後までシコシコしてほしかったですよねぇ?
知ってます?射精する瞬間に刺激を⽌めるのを“ルーインド”っていうんです。
腰ガクガクさせながら、おねだりしちゃって、惨めですねぇ(笑)
それに“せっかち”の噂、本当だったんですね?
沙織、予想以上の雑⿂おちんぽだったことに驚いてますぅ。
それにしても全然、反撃してこないじゃないですかぁ(怒)
もうお仕置きですね。沙織が精⼦、全部出させてあげます♡」
T
「おっ♡おっ♡もう出た、また出た。無理、もう出ません!
あっ♡そこそこ、弱い。ダメ、またイク♡イクイク、イクゥッゥゥウ!!!
か、彼⼥にするから、ゆ、許してぇぇぇぇえぇ♡」
沙織
「えっ?彼⼥??そうでしたね。
じゃぁ…あと、5 回射精したら私たち付き合い始めましょ♡
エッチもできない無能な彼⽒くん♡」
快楽に悶えながら気を失ってしまう
沙織
「せっかちな男を⽀配するって最⾼!
明⽇、先輩にも教えてあげなきゃ!証拠写真撮りまーす♡」
(スマホのシャッター⾳)
T(モノローグ)
「薄れゆく意識の中で沙織の声がかすかに聞こえた」
沙織
「そのうち、タクミさんに合いそうな場所、教えてあげますね。
“せっかちな⼈”の相談、ちゃんと聞いてくれる、と・こ・ろ♡」
その夜の僕は、それを“優しい同僚の気遣い”だと、
信じてしまった。
翌朝のオフィス 〜⿊幕ふたりの共謀〜

翌朝。
いつも通り出社して、メールをさばき、ルーティンをこなしていく。
その頃、 コピー機の向こう側では。
美咲
「で? 昨⽇どうだったの、帰り。 ⼀緒に帰ったんでしょ、タクミくんと。」
沙織
「ふふ、聞きたいですか? 美咲さん。」
美咲
「もちろん。
“例の噂”が本当かどうか、気になってるのは私だけじゃないでしょ。」
沙織
「挑発して誘ってみたら、1 分も経たずにせっかちしちゃって。
完堕ち(かんおち)させちゃいましたよ!
本⼈は私と付き合っている事になってますけど雑⿂マゾに興味はありません!」
美咲
「あらあら。」
沙織
「“噂、まったくの嘘ですか?”って聞いたら、何も⾔えなくなってました。
精⼦と⼀緒に⽩状させちゃいました♡」
美咲
「ふふ…じゃあ、“ほんもののせっかちくん”ってわけね。」
沙織
「はい、雑⿂確定です。だから̶̶ 噂、もうちょっとちゃんと広げても⼤丈夫かなって。」
美咲
「タチ悪いわね、あなた。」
沙織
「えへへ。でも、堕ちていく⼈って、⾒てて⾯⽩くないですか?
しかも“トップセールス様”がですよ?」
沙織
「……それに。美咲さん、こういうの好きでしょ?
“プライド⾼い男の⼈”の弱点、ツンツンするの。」
美咲
「否定はしないけど。」
沙織
「じゃあ、先輩の特権、使ってくださいよ。」
美咲
「特権?」
沙織
「タクミさんに、ちょっとだけ“セクハラ”してあげてほしいんです。
噂をうまく混ぜながら。
“仕事は優秀なのに、こっちはせっかちらしいじゃない?”とか。」
美咲
「……あなた、本当に性格悪いわね。」
沙織
「褒め⾔葉です。私ひとりでいじるより、
“上の⽴場から”突かれたほうが、雑⿂堕ちしやすいですから。」
美咲
「ふぅん。じゃあ、少しだけ遊んであげようかしら。
トップセールス様がどこまで堕ちるか、⾒物(みもの)ね。」
沙織
「そのあと、私が“優しい同僚”の顔で例のサロンを紹介してあげます。
堕としてから、少しだけ救って……
また堕とすのって、いちばん綺麗に崩れますよ。ドミノ崩しです♡」
美咲
「最低ね。でも嫌いじゃない。」
その会話を、
このときの僕はまだ何も知らない。
噂と先輩のセクハラ 〜転落の⼊⼝〜
数⽇後。オフィスの空気が、どこかおかしいことに気づいた。
⼥ A
「ねぇ、聞いた? タクミさんのこと。」
⼥ B
「うん…なんか、“すごく早い…せっかち”らしいよ。」
⼥ A
「え〜、⾒た⽬だけは⾃信満々なのにね。ギャップすごすぎ。」
笑い声が、妙に⽿につく。
T(モノローグ)
「……早い?なんでそんなこと、知ってるんだよ。」
美咲
「ねぇ、タクミくん。」
振り向くと、営業チームの先輩・美咲さんが⽴っていた。
仕事ができて、物怖じしない。きりっとした⽬元が印象的な、僕が⼀⽬置いているあの先
輩。
美咲
「最近、元気ないじゃない。トップセールスの“エース様”が、どうしたの?」
T
「いえ…別に。⼤丈夫ですよ。」
美咲さんはふっと笑って、⼀歩、僕に近づいた。
⾹りと距離感に、思わず息を飲む。
美咲
「ねぇタクミくん。“お仕事のほうは”粘り強いのに、
“プライベート”は…ちょっと“せっかちさん”なんだって?」
T
「……誰から聞いたんですか。」
美咲
「さぁ? みんな、よく⾒てるってことじゃないかしら。あ、⼼配しなくていいわよ。
“せっかちな男の⼈”って、嫌いじゃないもの。……いろいろ、試しがいありそうで。
15 時からミーティングルームにいらっしゃい。」
T(モノローグ)
「嫌な予感が僕の頭を駆け巡る。」
T
「失礼します。美咲さん、打ち合わせというのはどのような…」
距離を詰め、⾜で僕の股間を踏み潰す先輩。

T
「おっ♡おふぅ♡せ、先輩、これはどういうことでしょうか?」
美咲
「さっき、⾔ったでしょ?“せっかちな男”は嫌いじゃないって。
タクミくんがどれほどのものか、先輩として把握しておかないとね♡
でも、⾜で踏まれてるのにそんなに反応しちゃって…“せっかち”なだけじゃなくって
雑⿂マゾの変態でもあるのね?
社内で勃起しちゃって指導が必要かもしれませんね♡」
T
「美咲…先輩…、お願い、それ以上、ふ、踏まないで。
あっ♡あっ♡あっ♡おっ♡おっ♡おっ♡
お、お願いします。で、出ちゃうんです…。」
美咲
「えっ?出るって何が??営業部のエースが⼥性の⾜元で踏まれながら射精するなんて
そんな惨めなこと、するわけないよね?
⼨⽌めしてほしいのかなぁ?
それとも、射精したくてもっとイジメてほしいって懇願してるのかなぁ?
情けない顔しちゃって…、タクミくんってそんな顔するんだ。可愛い♡」
T
「おっ♡あっ♡あっ♡あっ♡、射精します。先輩、ご、ごめんなさいぃぃ♡♡♡」
⽩濁した液体が美咲のタイツを⽩く染める
美咲
「えっ?ホントに⾜だけでイッちゃったの!?タイツが汚れちゃったじゃない!?
タクミくんって“せっかち”なだけじゃなく雑⿂マゾだったんだね。
また変な噂が出ちゃうかも(笑)
でも、このことはゼッタイ誰にも⾔わないから。その代わり、また遊ばせて♡」
美咲先輩のキレイな指が僕のおちんぽを挟み込み、動作した途端、また射精してしまった。
美咲
「射精してもいいなんて⾔ってないわよ?先輩の許可を待たずに“せっかちするなんて…
ってか、早すぎ!もしかして童貞おちんぽなんじゃない!?」
T(モノローグ)
「快楽に悶えながら、もっとシテほしい、イジメてほしい、射精させてください…
本⾳を漏らしつつ、射精させられ雑⿂堕ちしてしまった。
しかし、このままでは会社にいられなくなってしまう。どうしよう…。」
その⽇を境に、タクミの営業成績は、静かに落ち始めた。
失速と、⽢い「救いの⼿」 〜カフェでの誘導〜

商談中も 相⼿の視線の意味を勝⼿に勘ぐるようになった。
T(モノローグ)
「“この⼈も、あの噂知ってるのかな”って。勝⼿に考えて、勝⼿に焦って、
勝⼿に崩れていく。」
そんなある日
沙織
「タクミさん、お時間少しだけいいですか?外で、お茶でも。」
沙織
「最近、ずっと難しい顔してます。……放っておけないですよ。
私、タクミさんの彼⼥なんだから、もっと頼ってほしいです!」
T
「そんな顔、してたかな。」
沙織
「してました。前は“勝ち気なエース”って感じだったのに、
今は、“ちょっと⾃信なくした男の⼈”って顔してますもん。」
図星を刺されて、⾔葉に詰まる。
沙織
「もし…嫌じゃなかったら、何があったのか、少しだけ教えてくれませんか?
“男の⼈のプライド”に関わることだったら、ちゃんと秘密にしますから。
私はタクミさんのこと、この前のことでちょっと詳しくなりましたけど…
でもタクミさんが“せっかち”だったなんて誰にも話してませんよ!」
T
「……例の噂が、⼤きくなっているんです。俺が、その…“せっかちな雑⿂マゾ”って。
⾺⿅にされたり、ネタにされたり…。 もう、男として終わってるみたいで。」
沙織は、カップの縁を指でなぞりながら、ゆっくりと⼝を開いた。
沙織
「……“せっかちな男の⼈”って、確かに気にする⼈、多いですよね。」
T
「……ですよね。」
沙織
「でも、“終わってる”なんて思わないです。
ただ……“そのままだったら、ちょっともったいないな”とは思います。」
T
「もったいない?」
沙織
「タクミさん、⾒た⽬もお仕事も⾃信ありそうなのに、
肝⼼なところだけ、ふっと崩れちゃうなんて… “ギャップ”的には⾯⽩いんですけど……」
沙織
「……でも、本⼈は、笑えないですよね。“男として”の話ですもんね。」
そのひと⾔が、妙に深く刺さる。
沙織
「もし、本気で変えたいなら…“せっかちサロン”って知ってます?」
T
「せっかち…サロン?」
沙織
「早いことを笑うんじゃなくて、 “どうコントロールするか”を教えてくれるサロンです。
⾝体のクセとか、緊張しやすい場⾯とか、ちゃんと相談に乗ってくれるみたいで。」
T
「そんな場所、本当にあるんですか。」
沙織
「こっそりなんですけど…知り合いが通ってて。
“前より⾃信ついた”って、すっごく嬉しそうにしてました。
“もう怖くない”って、⾔ってましたよ。」
T
「……もう怖くない。」
沙織
「タクミさんも、試してみてもいいんじゃないかなって。
今のまま、“噂のせっかち雑⿂マゾ”でいるより…
ちゃんと⾃分で選んだほうが、カッコいいと思います。」
T
「噂のままの……。」
沙織
「私、タクミさんの“⾃信なくした顔”、似合わないと思うから。
……好きな男の⼈にはもっと堂々としていてほしいんです。」
その⾔葉の意味を、僕はうまく理解できないまま、 ただ、うなずいた。
T(モノローグ)
「笑い者になったまま、何もしないでいるより…
⼀度くらい、⾜掻いてもいいのかもしれない。そう思ってしまった。」
せっかちサロン 〜⼩さな希望〜

予約を取り、僕は“せっかちサロン”の扉を開けた。
柔らかい照明と、落ち着いた⾹り。 緊張で強張った肩を、
スタッフの穏やかな声が少しずつほぐしていく。
セラピスト
「⼤丈夫ですよ。
ここでは、“せっかち”は悪いことじゃありませんから。
タクミさんのペースを、⼀緒に整えていきましょうね。」
T
「……本当に、変われるんでしょうか。」
セラピスト
「焦らなくていいんです。今まで誰にも⾔えなかったことを⾔えた時点で、
もう⼀歩、前に進めているはずですよ。」
カウンセリングシートに⽬を通しながら、セラピストは、僕の“せっかちポイント”を
ひとつひとつ整理していく。
セラピスト
「緊張しやすいタイミングは、いつですか?
“始まる前”と、“途中”と、“終盤”、どこが⼀番苦しいですか?」
質問に答えていくうちに、
⾃分のパターンが、少しずつ可視化されていく感覚があった。
施術台に横になり、呼吸を合わせる練習をする。
セラピスト
「はい、吸って……吐いて。タクミさん、“波が来る前”の感覚、
少し分かってきましたか?」
⼼臓の⿎動と、⾝体の中を通る熱いラインに意識を向ける。
セラピスト
「いま、すこしだけ上がりましたよね。そこで、⼀度⽴ち⽌まるイメージです。
“ダメになる前に、減速する”練習をしましょう。」
何度か繰り返すうちに、さっきよりも、少しだけ
“⾃分で⽌まれた”感覚が⽣まれてくる。
セラピスト
「ほら、今…さっきより“我慢できていますよね。
ちゃんとコントロールできています。」
T(モノローグ)
「ほんの少しだけど、
“⾃分で動かせた”という⼿応えがあった。」
セラピスト
「タクミさんは、元々感度が素直なタイプなんですよ。
それは、決して悪いことじゃありません。
コントロールさえ覚えれば、とても魅⼒的な武器になります。」
T
「武器、ですか。」
セラピスト
「ええ。“せっかち”を、ただのコンプレックスで終わらせるか、
“ドミネーションおちんぽ”まで育てるかは… これから次第ですよ。」
冗談めかしたその⾔葉に、思わず苦笑いが漏れた。
T(モノローグ)
「俺にもまだ、何かを掴める余地があるのかもしれない̶̶
そう、初めて思えた。」
職場での“テスト”再び 〜栄養ドリンクとささやき〜

サロンに通い始めてから、少しずつ仕事のリズムも戻ってきた。
T(モノローグ)
「まだ完璧じゃない。でも、前よりは、⾃分のペースを掴めてきた気がする。」
沙織
「タクミさ〜ん。」
沙織
「これ、差し⼊れです。“スタミナ系”の栄養ドリンク。」
T(モノローグ)
「沙織とは例の⼀件以来、距離をおいていた。
しかし、“せっかちサロン”の紹介や相談にも乗ってくれる信頼できる同僚でもあり
彼⼥でもある。」
T
「え、俺に? どうしたの、急に。」
沙織
「営業って体⼒勝負じゃないですか。
“最後まで持たないと困る”って、課⻑が⾔ってました。」
周りの⼥⼦社員が、少しだけニヤニヤしているのが視界の端に映る。
T
「……そう、ですか。」
沙織
「でも、⼤丈夫ですよ。タクミさん、前より顔⾊いいですし。
もう⽴派な“ドミネーションおちんぽ”なんですよね?」
⽿元で、⼩さくささやく。
T
「な、何の話を……」
沙織
「ふふ。 サロン、ちゃんと通ってるんですよね?えらいです、タクミさん。」
褒められているはずなのに、どこか“試されている”ような感触を残していく。
T(モノローグ)
「褒め⾔葉の奥に、別の意味が隠れている気がしてならなかった。」
真相 〜笑い声の向こう側〜
その⽇の残業は、僕ひとりだけのはずだった。そう、思っていた。
美咲
「で? サロンのほうはどうなの、タクミくん。」
沙織
「ふふ、予想通りですよ。」
聞き慣れた声に、僕は⾜を⽌めた。
沙織
「この前カフェで話しただけで、ちゃんと⾃分から予約して、
“せっかちなんです”って真⾯⽬な顔で相談したみたいです。」
美咲
「あら、素直。」
沙織
「“男として終わってる気がして”って。ああいう顔させるの、クセになりそう。」
美咲
「性格悪いわね、本当に。」
沙織
「この前だって、“ドミネーションおちんぽになりました”って、
ちょっと誇らしげに⾔うんですよ?あの⼈なりに、頑張ってるんでしょうけど……
“あ、まだ壊せる余地あるな”って思いました。」
美咲
「“壊す前提”なのね。」
沙織
「はい。最初に噂流したときから、そのつもりでしたし。」
美咲
「やっぱり、噂の出どころはあなたなのね。」
沙織
「ん〜、“ちょっとだけ”です。“せっかちみたいですよ”って、⼥の⼦たちに話したら、
勝⼿に膨らんでいってくれて。
タクミさん、そういうの絶対気にするタイプだと思ってたんで。」
美咲
「ふふ。で、腕組んでテストして、“本物のせっかち”だって暴いて̶̶」
沙織
「美咲さんに、けしかけました。“仕事は持つのに、こっちは持たないらしいじゃない”って、
先輩特権でいじってほしくて。」
美咲
「あなた、本当に最低ね。」
沙織
「でも、美咲さんも好きでしょ?頑張ってる男の⼈を、“その努⼒ごと”雑⿂堕ちさせるの。」
美咲(⼩さく笑って)
「……否定はしないわ。」
沙織
「ね、だから
堕として、ちょっとだけ救って、また堕とすんです。堕ちていくときの顔、
いちばん綺麗ですよ。」
胸の奥が、冷たいもので刺されたように痛む。
ガタッ!!

美咲
「あら。」
沙織
「……タクミさん?」
ふたりが振り返る。気まずそうな沈黙が、⼀瞬だけ流れる。
美咲
「聞かれちゃったみたいね。」
T
「……そうみたいですね。」
沙織
「タクミさん……その……」
T
「噂を流したのも、サロンを勧めたのも、ぜんぶ“遊び”のためだったんですか。」
沙織
「“遊び”って⾔い⽅は、ちょっとヒドいですよぉ。
……ちゃんと、真剣に観察してましたから。」
美咲
「タクミくん。まあ、いいじゃない。
おかげで“ドミネーションおちんぽ”になったんでしょ?
どんな感じがこれから沙織と私で観察してあげるわ。」
T
「分かりました、今から僕があなた達をドミネーションさせていただきます。」
沙織
「先輩、⾒てくださいよぉ。タクミさんのおちんぽ。
沙織が⼿で握ってちょっと動かしただけなのにビクビクしちゃってます♡
タクミさん?先輩のおパンツばっか⾒てないで、沙織のも⾒てほしいなぁ?」
美咲
「さっき、私たちをドミネーションするって⾔ってたけど、どうしたのかしら?
まさか、⼥の⼦におちんぽ握られて動けなくなってるの?
反撃してこなきゃ、もっとヤラれちゃうよ?沙織、とりあえず⼀回出しちゃおっか?」
T
「ちょ、待って、ら、らめぇ、そ、そこは…、♡おっ♡おぉ、お願い…
イ…、こ、こんな簡単に… おっ♡ぉほぅぅぉおぉ♡い、いま、そこシコられたら…
こ、呼吸法で… あっ♡ぉおぉうぉ♡整え… あっ♡ダメ、負ける…負けちゃう…イクっぅう
♡♡さ、さおりぃぃいぃ、様ぁぁあぁぁんん♡♡」
沙織
「は〜い、先輩、タクミさんの雑⿂乳⾸もイジメてあげてくださ〜い♡
あっ、出ました〜!⼀回⽬だねー!!この調⼦でもっと射精しましょうね♡」
美咲
「沙織、⾃分ばっかズルい!今度は私が射精させるから動画撮っといてよ!」
沙織
「先輩、エグいですね〜!もしかして動画拡散させるつもりですかぁ?」
美咲
「さっき、⽣意気な感じで“あなた達をドミネーションします”とかって⾔ってたから
思い知らせてやらないと気が済まないわ」
沙織
「タクミさん、沙織のお股ですよぉ。クンクンしちゃってくださーい。
めっちゃ懸命にニオイ嗅いで。ほんと雑⿂マゾの変態だね!!」
T
「お゛ぉおッッ♡♡ ほ、んぉおッッ♡ ♡、♡♡ やめ、やめぇ……っ、♡ぉっ♡ぉお゛っ
♡♡ ーーーー……っ♡ 、ふ、ぅう…………っ♡♡、お、おぱんちゅ、いぃ、いぃニオイ…
沙織様のおパンチュ、ふーーーーっ♡ ふーーーー……っっ♡♡ すごい、においする……っ
♡♡乳⾸も、ダメダメ、たしゅ、け……っ♡ みさ…せんぱい、あっ♡それしゅき、好き、出
る、精⼦出る、出ちゃう、出る、おっ♡おっ♡おっ♡とぶ、ッ♡゛ それ、その、ま、ぁ……
っ、…………ッ♡゛ イくッ♡ イく、 イ ――――…………ッッ♡♡゛」
美咲
「沙織のニオイに反応して射精しちゃった。ほんとに⾯⽩いオモチャだね。
このことバラされたくなかったらこれからも⼤⼈しく私たちの⾔う事、聞いてね♡」
沙織
「じゃぁ、先輩!最後は盛⼤に⼆⼈で思いっきりグチャグチャにして失神させましょ!」
T
「ぉぉおぉうぉっぅぅぅっっ♡それ、む…り、む゛り、ゆるし、 て……っっ♡ ゅる、ぃ
…………っ♡゛ ぁッ♡゛、
あっ♡あっ♡おっ♡ ま゛ッ♡ て、ぇ…………ッッ♡♡゛ あ、ぁ あ゛ッ、
サロンで鍛えた、あっ♡おっ♡、僕のドミネーションおちんぽが
ま、負けちゃうぅぅうぉっぅぅぅっっ♡ごめ゛、なさい゛ぃッッ♡♡゛ゆ゛る゛してぇ゛
ッッ♡♡ イ゛ってる゛っっ!!♡゛ イって、からぁッッ!!♡♡゛ ん゛ぅ゛ッ、 …
………♡♡ それ、ずっと だめぇ゛……、……っっ♡♡゛ へっ♡ へぇッ♡♡ ぇう゛う
っっ♡♡く、ぁ、あ゛〜〜〜〜…………ッッ♡♡゛」
美咲
「ぁーあ、壊しちゃった。沙織、ダメじゃない!」
沙織
「先輩がそれ⾔いますぅ〜??ちょっとサロンで鍛えたくらいで勝てると思った?
タクミさん、朝までに射精して汚したところのお掃除しておいてくださいね。」
静かな報復宣⾔ 〜⽀配権の奪い返し〜

その夜。僕はひとり、サロンのカードを机の上に置いて⾒つめていた。
T(モノローグ)
「笑われて、いじられて。それでも“変わりたい”って思ったのは、僕⾃⾝だ。」
カードの縁(ふち)を、指でなぞる。
T(モノローグ)
「なら、こと“せっかち”を、本当に武器にしてやればいい。」
美咲の、冷たい笑い声。
沙織の、⽢い声の奥に隠れた残酷さ。
それらを思い出しながら、ゆっくりと息を吸う。
T
「仕事も、⾝体も主導権を握るのは、俺だ。」
⼩さく呟いた声は、静かな部屋の中に淡く溶けていく。
T(モノローグ)
「いつか、あの⼆⼈の前で
本当の意味で、俺の“ドミネーション”を⾒せてやる。」
T
「待ってろよ、美咲。……沙織。」
その⽬にはもう、ただの被害者の影はなかった。
トップセールス、タクミの静かな報復が動き出す。
―――End
Tさんのように、”せっかち”が原因で追い詰められてしまう殿方は少なくありません。ただ少し、他の人より感度が良すぎるだけなのに…。
せっかちサロンでは、早く高ぶってしまうクセの整理、呼吸・力の抜き方・意識の置き方の練習、挑発に押し流されない、やさしい境界線の引き方を、サディスティックに見抜きつつも、ちゃんとやさしく整えていきます。
- 「Tさんみたいに、弄ばれるだけじゃない自分になりたい」
- 「ドミネーションおちんぽになってリベンジしてやりたい」
- 「射精しやすい自覚があって、人知れず焦っている」
そう思った殿方は、よかったらせっかちサロンのご紹介ページからカウンセリング内容を覗いてみてくださいね。あなたの“せっかち厄災”も、支配されるだけの弱点から、上手にコントロールできる敏感さへと少しずつ変えていけますから、ご安心ください。

「本編の施術動画一覧はこちら」→Title/作品一覧
作中で登場した”せっかちサロン”の施術をご覧いただけます♡





「早漏カウンセリングエステサロン『せっかちサロン』世界観ストーリー」でございます♡